毎年、新しい機種が発表され、進化し続けているスマートフォン市場。
スマートフォン黎明期のような著しい進化はなくなりましたが、モデルチェンジによってカメラ性能が向上したり、最近ではAI機能が充実したりと、着実に進化を遂げています。
スマートフォンのようなデジモノが好きな人間にとっては、スマートフォンの進化、もっといえばCPUの進化を追うことは楽しみでもありますが、あまり興味のない人間にとっては難しく感じるところです。
そこで自分に合ったスマートフォンは何なのか、簡単にですが記事にしたいと思います。
スマートフォンの性能を知りたいなら「ベンチマーク」
スマートフォンのスペックを計測するときによく使われるのが「ベンチマーク」という指標です。CPUやGPU、メモリに負荷をかけてどのくらいの速度で処理されるのかによってスマートフォンの性能を計測するものです。
ベンチマークソフトで有名なのは「Antutu Benchmark」や「Geekbench」、「3DMark」でしょうか。ソフトをインストールして実行するだけでスマートフォンのスペックを数値にして表示してくれます。
別に自分でやらなくても他の人が計測したデータがネットに公開されているのでそちらを確認するのがいいでしょう。ちなみに数値が高いほど高性能です。
2023年3月3日現在、『REDMAGIC 8 Pro』がスコア1304235でトップのようです。
冷却ファン内蔵の最速級ゲーミングスマホ【REDMAGIC 8 Pro】
スペックの高いスマホは値段も高い
どの機種が性能的に優れているかはベンチマークの結果を見れば一目瞭然です。しかし、実際に購入するとなると性能の高いスマートフォンほど値段が高くなる傾向にあります。『Snapdragon 8 Gen 2』を搭載したスマートフォンでは10万円以上、物によっては20万円近くするものもあります。
スマートフォンでは分割払いも一般的ですが、15万円の機種の場合では24回払いで月額6250円、36回払いでも月額4167円になります。
性能とコスパを両立したいなら『Snapdragon 695 5G』
『Snapdragon 8 Gen 2』を搭載していれば重いゲームもサクサク動くのですが、多くの人はゲーム以外のアプリケーションを使用している時間の方が長いようです。
ゲームをメインで考えていないのであれば、その用途向きのCPUを搭載しているスマートフォンを使用する方が、スペックに無駄がなく、また金銭的な負担も抑えられます。
そこでオススメするのが『Snapdragon 695 5G』を搭載したスマートフォンです。
Snapdragon 835を超える性能
Snapdragonの8番台はハイエンド、Snapdragonの6番台はミドルスペックです。
Snapdragon 835 は2017年に発売されたQualcomのハイエンドCPUですが、現在ではその性能を Snapdragon 695 5G が超えています。
Geekbench 6の結果ではCPUのシングルコア性能において Snapdragon 835が416ポイントなのに対し、Snapdragon 695 5Gでは894ポイントと倍以上の差があります。
もちろんマルチコア性能においても、Snapdragon 835は1335ポイント、Snapdragon 695 5Gが2044ポイントで、Snapdragon 695 5G の方が1.5倍ほど性能が高くなっています。
Snapdragon 835 | Snapdragon 695 5G | |
---|---|---|
Single-Core | 416 | 894 |
Multi-Core | 1335 | 2044 |
Xperiaで比較してみた
数値だけでは分かりづらいので具体的な端末を使って説明したいと思います。
Snapdragon 835搭載の『Xperia XZ1』とSnapdragon 695 5G搭載の『Xperia 10 IV』です。
まずはスペックの比較から
Xperia XZ1 | Xperia 10 IV | |
---|---|---|
発売日 | 2017年11月 | 2022年7月 |
OS | Android 8 | Android 12 |
CPU | Snapdragon 835 | Snapdragon 695 5G |
RAM | 4GB | 6GB |
ストレージ | 64GB | 128GB |
発売価格 | 86,184円 | 64,152円 |
※発売価格はdocomo版で比較
比較してみると、スペックは大幅に上昇していますが価格は安くなっています。Android OSもアップデートされておりセキュリティ面でも安心です。
Snapdragon 835 でもまだいける
僕はサブ端末としてXperia XZ1を使用していますが、古いとはいえハイエンドCPUだったこともあり、現在でも通常使用では問題ない程度の動作速度です。
現在発売されているSnapdragonの400番台を搭載したスマートフォンと比べても、まだSnapdragon 835の方がサクサク動くレベルです。
4GB RAMとセキュリティ問題
Snapdragon 835でもアプリでネットや動画を見たり、ゲームをしたりする分には問題がない性能を持っていますが、圧倒的に足りないのがRAM。
RAMが4GBというと少し分かりづらいのですが、Android OSだけで2GBを使用し、さらに常駐するアプリが0.5GBほど使用するので、実際に使用できるのは1.5GBくらいでしょうか。
これに加えてRAMが100%使用されることはまずないので、動作が低下し始めるのは85%を超えたあたり。ユーザーが快適に使えるのは1GB分くらいです。
発売当初は4GB基準でしたが、現在では複数のアプリを立ち上げておくことが難しく、近年のCGを多用しているゲームにも向いていません。
現在、AndroidのバージョンはアップデートによりAndroid 9となっていますが、すでにセキュリティ更新が止まってしまっているため、2023年現在メインとして運用することは推奨しません。
Snapdragon 695 5G はバランスがいい
その点でSnapdragon 695 5G搭載の Xperia 10 IV は大変バランスのいい構成となっています。Snapdragon 835で問題となっていたRAMも増量されており、ユーザーが使用できる容量が3GBになりました。
これだけあれば複数のアプリを立ち上げておくこともできますし、CGを多用した少し重いゲームであっても通常利用の範囲であれば問題ありません。価格から考えても、6万ほどであれば手を出しやすいのではないでしょうか。
さすがにSnapdragon 8 Gen 2 ほどのサクサク感やFPSは出ませんが、ゲームをメインとしていないのであれば、このスペックがちょうどいいと思います。
オススメのスマートフォンは?
Snapdragon 695 5G搭載のスマートフォンを購入するなら Xperia 10 IV がオススメです。
OCN モバイル ONEでは、3月28日までXperia 10 IV を31,900円(税込)で購入可能です。
OCNはdocomoと同じNTT系列ですので安心して購入することができます。24回払いでも月額1,329円(税込)ですので、コスパと性能を両立したスマートフォンを手にしたいならこの機会にぜひどうぞ。
OCN モバイル ONEでは『500MB+無料通話10分で月額550円(税込み)』などの格安通信プランがありますので、スマートフォン端末の購入と合わせて通信プランの見直しをするのもありですね。3GBのプランでも月額990円(税込)ですので、他社と比べてもかなり安く抑えられるのではないでしょうか。
端末の分割払と合わせても550MBプランなら1,879円、3GBプランなら2,319円で運用できます。
「通信容量が足りない」という人にはdocomoが提供しているahamoがオススメです。こちらはMVNOではなく通常のドコモ回線ですので高速通信が可能で、国内通話5分無料+通信容量20GBで月額2,970円(税込)です。
もちろんOCN モバイル ONE で購入したXperia 10 IV をahamoのSIMで運用することもできます。機種変更と合わせて、通信プランを見直してみるのはいかがでしょうか。
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