Windows10でDドライブが使用率100%になる件

ハードウェア

作業中は常にタスクマネージャーを開いているくらいパフォーマンスチェックが好きなのですが、ある日突然Dドライブの使用率が100%になったまま戻らなくなったので、あれこれ試しながらPCを直した時のお話。

DドライブはSeagateのBarracuda 1TB

Dドライブに使用しているのはSeagate Barracudaの1TB(ST1000DM003-1CH162)。

元々は自作PCを組む際にCドライブ用として購入した物ですが、SSDが主流になるにつれてHDDの速度に不満が出てきたので、SSDを導入してからはデータ保存用のDドライブとして使用。

大容量のファイル保存や動画のエンコードなどで使用していたため、ソフトウェアから流れてくる膨大なデータを延々と書き込み続けるという重労働を課されるHDDに。

職場環境で例えるならブラック。延々と様々なデータを常に書き込み続けるという地獄のような環境。もしかしたら地獄の方がマシだったかもしれない。

HDDの様子がおかしい

そんな環境で働き続けること数年、さすがにガタがきたようだ。

データを書き込もうとしても反応せず、少し間があいてから急に動き始める。そしてHDDの使用率が一気に100%まで急上昇。そして使用率が下がらなくなる。

それだけならまだしもデータを一切書き込んでいないというのが致命的。

ただ、そのような状況でも10分ほど放置すると書き込み始めることがある。「そんな仕事があったなんて知らなかった」と言わんばかりに急に作業を始めるからビックリ。

HDDの書き込み速度が遅いとはいえ7MB/sって…。しかもそれでHDDの使用率は100%。

メーカーが出している数字が理論値であることは分かっているけれど、さすがにこの速度は遅すぎる。

確かに何千もの細かいファイルを書き込もうとすると速度が出ないことはある。しかし動画ファイルでこの速度はない。いくらポンコツとはいえ70MB/sくらいは出てもいいんじゃないかな。

HDDのハードウェアのせいでPC全体が遅くなる

「Dドライブに使用しているBarracuda 1TBのHDDだけなら問題ない」と思って諦めようと思ったが、Dドライブの使用率が上がったままだとPC全体の動作が何となくモッサリする。

他のドライブを含めたファイル転送がストップ。それにあまり関係なさそうなChromeでさえも起動に時間がかかるようになる。というかPC全体がフリーズしてるっぽい。

CPUは8コア/16スレッドなのでファイル転送くらいなら使用率を気にする必要はない。そもそもHDDの使用率は上がっているものの、CPUの使用率は5%以下。

シングルスレッドでも100%に張り付いているコアはなく、ファイル転送絡みでのCPU負荷が動作に影響しているとは考えづらい。

エクスプローラーのバグ?

HDDの書き込みではWindowsのファイル管理アプリケーションである「エクスプローラー」によって管理されている。ただ今までにも何度かエクスプローラーのバグかうまくファイルを移動できないことがあった。

そのため今回もここにバグが存在するのかと疑っていたのだが、Dドライブの使用率が上がっていない場合においては、Cドライブやその他のドライブで同様の事象は見られなかった。

そもそもDドライブの調子がいい時には、Dドライブですらファイル転送には何も問題がなく、書き込み・読み込みともにきちんと速度が出ている。

よくSSDからHDDへのデータ移動を行っていたため、速度差が関係しているのかもしれないと疑ってみたが、EドライブやFドライブのハードディスクに書き込んでみても問題なし。

恐らくDドライブ特有の問題であって、Windows10のエクスプローラーにバグがあるというわけではなさそう。

エクスプローラーを再起動して強制的に再開させる

HDDの使用率が100%に張り付くのはファイル移動が行われた時。つまりエクスプローラーが関与している時に限られている。

Windows10のエクスプローラーにバグがないことは確認できているけれど、ファイル転送を中止して一旦リセットをしてみれば解決する可能性がある。

エクスプローラーを再起動させることは別に難しくはない。タスクマネージャーのプロセスからエクスプローラーを選択して再開をクリックするだけ。

普段はそのような手順を踏まずとも停止した際には勝手に再起動するのだけど、今回のようにHDDの使用率が100%に張り付いたままで動作に不調がある場合、リセットする方法としてはありだと思う。

しかし、エクスプローラーの役割は多岐にわたり、別のアプリケーションの動作にも影響を及ぼすこともあるので注意。再起動すること自体は難しくないが、一度停止させてしまうとエクスプローラーを介して動作しているソフトが一斉に落ちることになる。

Dドライブの調子が悪くなる度にエクスプローラーを再起動して、終了してしまったソフトウェアも立ち上げ直すというのはどうも効率がよくない。

というかエクスプローラーを再起動したところでHDDの使用率に変化がなかった。ファイル転送ができていないというより、HDDにアクセスができなくなっているっぽい。

ならばPCの再起動だ

パソコンの調子が悪くなったらとりあえず再起動。これが割と万能。

Windows3.1でもWindowsXPでもWindows7でもWindows8でもWindows8.1でもそうしてきた。Windows10でそれができないわけがない。

別にWindowsに限らずMacでもiPhoneでもAndroidでも使える技。大抵の電子機器はこれで直る。そもそも起動時の状態に戻して直らないことの方が少ない。

これで全てがわけではないにしても、不調が一時的なものか、恒常的なものかは判別できるようになる。そもそもこれで直るようであれば大した問題ではなかったというわけ。

PCの再起動を妨げるのはBarracuda

「エクスプローラーを再起動してソフトを立ち上げ直すくらいなら、PCを再起動してスタートアップで自動的に起動させた方が手間もない。やっぱりPC再起動が最強」

…と考えていたのだけど、Dドライブの使用率が100%になっている場合、Windowsはまだ書き込んでいるデータがあると認識する。

つまり、その状態で再起動を試みるとWindowsは大切なデータを守るためにHDDの書き込みが終わるまで待ち続ける。HDDの使用率が低下するまで再起動ができない。

再起動したら正常な状態に戻せると考えていたけれど、そもそも再起動ができるのは正常な時だけとは見込み違いもいいところ。

HDDが落ち着くまでは10分。つまり再起動が始まるまで10分待つことになる。

あれこれ再起動しても何も解決しない

HDDの使用率が100%に張り付いてしまう不調はエクスプローラーの再起動も、PCの再起動も根本的な解決には繋がらなかった。

そこでケースを開けたら何やらシュルシュル音がする。PCを傾けるとなぜか症状が改善するということも分かった。もうこれはハードウェア障害ってやつだ。

自作PCのCドライブとして使用され、その後もDドライブとして膨大なデータを書き込むというハードな使われ方をしたためにそろそろ寿命なのかもしれない。

購入日を調べたところ2014年1月17日。購入してからもう6年以上データを書き込み続けていることになる。5年~7年程度で寿命を迎えるHDDも多いことを考えれば妥当かな。

中には1日8時間使用した場合では寿命は3~4年としているサイトもあり、そこを基準にすれば24時間365日つけっぱなしのPCの中で膨大なデータを書き込んできたBarracudaは耐久性がある方ではないか。

こうなったら息の根を止めるしかない

となればやることは1つ。PCから取り外せば問題は全て解決する。

今では大容量のSSDも安くなっているし、ここ数年SSDを使っていて壊れたこともない。長期のデータ保存が必要でないのならここでSSDに切り替えるというのもありだと思う。

そうと決まればAmazonでSSDをポチって付け替えるのみ。

SSDにしてもHDDにしても、こういう時は大抵SeagateかWesternDigitalの二択になる。

作業効率から考えても容量は今まで通り1TBくらいは欲しいところ。

WDの1TB SSDを使ってみる

Barracudaの1TB HDDの代わりに買ったのはWDの1TB SSD(WDS100T2B0A)。

自作PCを組んだ頃は安さでSeagateを選んだけど、気が付くとWDの製品ばっかり買っている気がする。SSDが安くなったとはいえ1TBで1万3938円は少し高いかな。

まぁそれはさておき、届いたのならさっさと交換と。

あと、ついでに購入したのがSATAケーブル。3本セットで1098円。

現在使っているうちの1本がツメが緩くなっていてカチッと挿さらないんだよね。仕事用のPCなのに予備も持ってないってのはさすがにマズいなってことで購入。

PC開けてHDDを取り出して代わりにSSDを設置。SATAケーブルも繋いだし大丈夫。

というか緩くなってたSATAケーブルってDドライブに繋いでいたやつだったみたい。多分これが自作PCを組む時に買った最初のやつじゃないかな。組んだのが2014年ってことはもう6年経っているし、HDDもSATAケーブルもガタがきてもおかしくない。

そうそう、EドライブとFドライブも中身を整理して一旦外そうと思ってたんだっけ。どちらかというと長期保存用のデータだし、24時間つけっぱなしのPCで稼働させておいても寿命だけ縮まっちゃうからね。

あとBarracudaからWDにデータを移行しないと。Eドライブが付いてたケーブルにBarracuda繋げばいいかな。別にどこに挿してもDドライブで認識されるのは同じはず。

まずはデータの移行から…あれ?

もう限界が来ているHDDからデータを抜き出すというのは結構苦労する。データ移行中に全部吹っ飛ぶという可能性だってあるし。そもそもHDDが使用率100%で動かないって問題を抱えているから移行には相当苦労するはず。

と考えているうちに何事もなく無事に移行完了。順調すぎてビックリ。

というか使用率全然上がらなくない?読み込む速度こんなに早かった?

いくつかデータを書き込んでみても使用率が全く上がらない。さすがに1GBを超えるようなデータでは使用率が99~100%になるけど書き込み終えるときちんと使用率が下がる。

何より今まで10MB/sくらいの速度でゆっくり読み書きしていたHDDが、安定して70MB/s前後の速度で動作してる衝撃。

これはアレだ。故障だと思って修理したらなぜか交換前の物の不具合も直っちゃうアレだ。物が危険を感じ取って処分されないために必死の抵抗をするとかいうアレ。

不調の原因はHDDじゃなかった

HDDが自己修復をしたなんて冗談はさておき、やはりこうなると原因が気になってしまうもの。つい調べてしまうのは悪い癖だと分かっているけれど、ここまで色々苦労もしてるわけだしスッキリして終わりたいというのが本心。

まぁ調べるも何も見当は付いているというか、原因として考えられるのはDドライブに挿さっていたSATAケーブル。あのツメが緩くなってカチって音がしなくなってたやつ。

HDD自体に問題がないのであれば、あと考えられるのはマザーボードとHDDを繋いでいるSATAケーブルくらいだろうというのが見立て。

それで一旦PCを止めてBarracudaに挿し直してみると書き込み速度が大幅に低下。しばらくするとHDDの使用率が100%になるという症状も再発。

不調の原因はSATAケーブル

やはり今回の不調の原因となっていたのはDドライブに挿していたSATAケーブルだった模様。しっかり挿し込めなくなっていたのが原因かと思いきや断線しかけているみたい。

何度か試したところ丁度いい位置や角度が見つかれば使用率が低下して問題なく書き込める模様。PCケースを傾けると症状が改善することがあったのは内部でケーブルの位置が微妙に変化していたからだろう。

今回は偶然にもSATAケーブルを買っていたというだけで、もしSSDだけ購入していたらHDDと同様に速度が出ず、使用率100%に張り付くという症状が出ていたのかもしれない。

しかし、SATAケーブルを交換するだけであれば600円ほどの出費で解決できたはず。交換用SSDと合わせて修理費に約1万5000円かかった。この事実が懐と精神に大きなダメージを与えている。

もはやこれは出費というよりは失費といった方が近いのかもしれない。予備のSATAケーブルさえあれば支出ゼロで今回のトラブルを乗り越えていた可能性まである。

とりあえず、Dドライブに使用していたBarracuda自体には何も問題がないようなのでこれからも様子を見ながら使用し続けてみよう。

不調解消後に気付いたこと

そんなこんなで交換したのは今から126日前、2020年3月14日のこと。

今ではWDの1TB SSDがDドライブとなり、SeagateのBarracudaはEドライブに。容量がどちらも1TBということもあってSSDをメインに、HDDはバックアップとして使用。

不調があったHDDをバックアップにするというのは少々問題がありそうな気もするが、重要なデータが消えるより、バックアップとして複製されたファイルが消える程度ならまだ許せる。

同時にデータが消失する確率も低いだろうと考えてバックアップにしてみたが、今のところ不調どころか何一つ問題がない。むしろ何も問題がなさすぎてバックアップだけでは役不足な気もしている。

ただ、SATAケーブルを交換してからBarracudaをデフラグしてみると以前とは異なっていることに気付かされる。

以前はBarracudaの中身を見ると50%が断片化しているような惨状で、Eドライブ、Fドライブに設置していたWDの3TB HDDと比べても断片化割合が多かった。メーカーが違うこともあってSeagateのBarracudaとはこういう物なのだと思ってしまっていた。

しかし不調が直ってから同様にデフラグをしてみると断片化の割合は0%。断片化も数にして6とかなり少なくなった。SATAケーブルが上手くデータを送れなかったために断片化してしまっていただけだったのようだ。

その影響もあってかCrystal Disk InfoでBarracudaの情報を見てみると、10進数で総書き込み量が91,291,478,578、総読み込みが83,371,313,780。単位はGB。

つまり総書き込み量91エクサバイト、総読み込み量83エクサバイトということになる。

確かに膨大な量のデータを書き込んできたとはいえ、たかが1TBのHDDに912億回も書き込めるわけがない。バックアップ用途以外での使い方ができていないのはこうして正しい情報が取得できていないということもある。

結論

PCの不調を直すのであれば、試す前に不調の原因をきちんと突き止めるべきだ。ソフトウェアの更新があったのならバグを疑うもよし、長期的に使用しているハードウェアがあるなら物理障害を疑うもよし。

安易な判断は余計な出費に繋がる可能性があるため、ひとつひとつ丁寧に確認作業を行うことが重要になってくる。確かに早さを重視すれば交換が手っ取り早い方法ではあるけれど、そこは費用との相談が必要になる。

ただしHDDからSSDへの交換など作業効率を含めると方法としては交換が最善かもしれない。

今買うならSSDで間違いないと断言できるくらいには体感で差がある。保存用のデータを残しておくだけなら転送に時間がかかっても問題ないが、作業に使用するデータであると転送時間を短縮するのは作業効率に関わってくる。

何よりSSDにしてからトラブルに見舞われたことがない。SSDが出た当初は壊れやすいという噂も耳にしたが、使ってみたら丈夫すぎていつ壊れてくれるか心配するレベル。

Barracudaの代わりにCドライブにしたCFDの128GB SSDも今では作業用のGドライブとなっているが毎日30GB書き込んでもまだ壊れない。2014年8月12日に購入してるからこれもそろそろ丸6年。

ハードウェアトラブルを解決するつもりなら、これを機にトラブルが出にくいものに置き換えるというのも1つの手かもしれない。

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