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PLEX PX-Q3PEでスクランブルが発生する問題を解決する

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PCで使用できるテレビチューナーは色々ありますが、録画したものを再生しようとするとソフトが限られてしまうことがあります。しかし製品によっては設定次第で再生ソフトを制限させることなく視聴することが可能です。

PLEXのチューナーの安定性についてはネットでも色々語られているようですが、それとは別にCPUとの相性問題があり、PC側の設定によっては正しく設定されていてもスクランブルが発生してしまうことがあり、解決策を探ったところ原因が分かりましたので記しておきたいと思います。

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スクランブルが発生する

今回は機会があって「PLEX PX-Q3PE」を試すことができました。話によるとEDCBを正しく設定していても少量のスクランブルが発生するとのことでした。TVtestを使用しなくても視聴できるものの「なんとなく気持ち悪い」とのことで解決策を探ることになりました。

使用環境IntelAMD
OSWindows10 21H2Windows10 22H2
CPUi3 4130TRyzen 7 1700X
RAMDDR3 8GBDDR4 32GB

使用ソフトはEpgDataCap_Bon(EDCB)です。xtne6f work-plus-sを使用しましたがバージョンによる影響はなかったので表記は省略。

電圧の変化に弱い

結果から先に申しますと、マザーボード側で電圧の変化が起きた際にスクランブルが発生してしまうようです。使用しているCPUによって設定が異なりますのでメーカー別に記載させていただきます。

Intelの場合

IntelのCPUを使用している場合は、アイドル時などクロックが低下した状態のときにスクランブルが発生します。ntel系のCPUは省電力性で優れていますが、AMDのCPUと比べ極端に電圧が下げる傾向にあり、これが録画中に行われることでスクランブルが発生するようです。

これを防ぐにはPCの電源設定を「パフォーマンス」に設定することで回避することができます。

AMDの場合

AMDのCPUを使用している場合は、Precision Boost Overdriveが動作したときにスクランブルが発生します。通常1.2~1.3Vで動作しているところ、Precision Boost Overdrive動作時には1.4Vまで上昇することがあり、これがスクランブルが発生する原因となっているようです。

一方、XFR (Extended Frequency Range)によるブーストではスクランブルは発生することはなく、また、Intelのようにアイドル時のクロック低下によるスクランブル発生もありませんでした。

AMDのCPUを使用している場合はUEFI BIOSから「Precision Boost Overdrive」をOFFにすることでスクランブルの発生を防ぐことができます。

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スクランブルをかけないのは違法?

こういう記事を書くとスクランブルについて聞かれることがありますが、放送電波の暗号化解除については通常の視聴方法と同様にB-CASを用いているので問題ありません。録画する際に再び暗号化をかけるかどうかについてはメーカーの判断に委ねられており、メーカーは自主規制として暗号化を施しているものです。

PLEXなどのチューナーについてはソフトウェアを付属して販売していないため、暗号化解除後の放送データの保存方法についてはユーザーに委ねられており、暗号化を施さずに保存したとしても行為自体は問題ありません。

一方で、メーカーなどによってスクランブルをかけられて保存されたものを複合化することは著作権法違反であり、また技術的保護手段を回避した複製についても著作権法により規制されています。あくまで本記事はハードウェアの仕様によるトラブルを解決するものであり、著作権法を侵害する意図はありません。

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